魔術師育成

真守流魔道メンバーシッププラン『魔道の学徒』では、魔術師育成の個人指導を行っています。
各人の日常や自主性を重んじ、自由な環境で誰もが安心安全に魔術訓練が可能となっております。
以下はそのカリキュラムです。

【カリキュラム内容】
1.魔術師心得
2.不動瞑想法
3.無の瞑想
4.聴覚の瞑想
5.嗅覚の瞑想
6.触覚の瞑想
7.視覚の瞑想
8.味覚の瞑想
9.視覚化訓練
10.幻視訓練
11.明晰夢実験
12.シジル魔術実践
13.占術選定
14.魔術道具制作
15.卒業課題

第一課題 魔術師心得の全文を公開します。
真守流魔道の基本姿勢、また魔術修養における最重要課題となります。
御一読頂き、魔道の学徒とはどのような場所か、その判断材料にして頂ければと思います。

では魔道の学徒にてお待ちしております。

vol.1 魔術師心得

【全ての神秘性の否定】
これから魔術を学ぶあなたの最初の課題は神秘性の否定です。
理由は、私達は人間だからです。

神の住む世界や魂の世界。もしくは天使や悪魔といった"高次元の存在"。それらが仮にあったとしても、低次元の存在であろう私達人間にとっては『何の関係もありません』。
漫画のキャラクターが作者を認識出来ないように。次元が違うとはそういう事であり、昨今流行した『次元上昇スピリチュアル』が如何に愚かで、自滅的に神への冒涜であるかが理解出来るかと思います。
私達はまず、人間として私達自身を理解する必要があります。
それはつまり『生理現象を正しく認識する』事であり、これから学ぶ魔術の基礎、瞑想儀礼を如何に正しく修養出来るか。
神秘性の否定はその核となる重要なキーワードになります。

【瞑想に潜む罠】
瞑想とは『脳のシステムとの戦い』です。
瞑想の目的は何か。
それを多少乱暴に定義付けするならば、『瞑想とは脳を無にする行動全て』となります。
この時、二つの問題点が浮上します。

1.脳は無にならない

脳の無とは死です。生理学的に脳は無にはなれません。

2.幻覚との戦い

脳を無に近づけようとすると、脳は激しく抵抗します。これを脳科学者ジョン・C・リリーは『脳の管理人による防衛手段』と定義付けしました。

つまり、瞑想訓練を行うと必ず『生理現象として』様々な神秘性を感じる出来事と遭遇するわけです。

神様はきっといます。
しかし瞑想によって起きたその神秘体験は、ただの生理現象であり、それらと神を結びつける行いは神への冒涜に他ならず、そのような無礼な人間に神は決して微笑みません。

神の否定は神への信仰そのもの。

この一見矛盾した理論を正しく理解する事が、魔術師が最初に行う価値観の破壊。または課題となります。

【偶然性への信奉】
あなたは何故産まれたのか。何処に。何故その両親のもとに。
何故その友人や恋人と出会い、何故その仕事をして、何故失敗と成功を重ね、何故死ぬのか。

運命や必然性を信奉する事と神秘性はリンクします。
多くのスピリチュアルはその檻の中にいます。

我々魔術師は徹底的にその檻を破壊します。全ての神秘性を破壊し、我々は『偶然性の信奉者』となります。

世界は偶然の連鎖で出来ている。
連鎖とは繋がりです。

偶然産まれた宇宙(大宇宙)の中、同じく偶然産まれた人間(小宇宙)は、互いに偶然の中に存在するからこそ繋がっていると考えます。
偶然の連鎖の中で繋がっている。
だからこそ畏怖が産まれます。
災害が全て予測可能となったならば、そこに畏怖の念は産まれず、全ての古代宗教は誕生しなかった事でしょう。
現代社会に生きる我々が不敬にも神を語れるのは、この世界が偶然性の連鎖によって出来ているからの証明とも言えます。

【偶然性に潜む狂気】

我々が偶然性を信奉する事と、『偶然性を求める事』は違います。前者は『信仰』であり後者は『ノイローゼ』です。

魔術を学ぶものは常にこのセルフチェックを行わなければなりません。
最初にこれをしくじると、最終的には多くのスピリチュアル馬鹿と同じ道を辿ります。

私とあなたが出会ったのは偶然です。
では出会い系サイト等で『こちらから出会いを求めて出会いに行って出会った二人』、それは本当に偶然の出会いなのでしょうか。

さて。今すぐ答えは出ますか?

あなたはきっとここまで魔術師心得を読み進め『なるほど!偶然性を信奉か!』と理解したはずです。

しかし、本当に『偶然性とは何か』理解出来ていますか?

出会い系問題に即座に答えが出なかったのなら、あなたは偶然性を実は理解していなかったという事になります。

それで正常なんです。
慌てない慌てない☺️

私達は多くの事を『理解した振り』をして生きています。
何故なら、理解せずとも確定させなければ前に進めないからです。
引きこもりや内向的な人が、「もっと○○だったらやるのに」と、就職しない理由や何かを始めない言い訳にする原理も同じです。

何かが足りないかも知れない。よく理解してないかも知れない。それでも断定的に物事を確定させなければ、前に進めないわけです。

しかし魔術を学ぶ際は、偶然性とは何か等、正しく理解し行動しなければ、簡単に脳内がお花畑へと変貌してしまう危険性があるわけです。

では偶然性を正しく認識するにはどうすればいいのか。

ここは魔術を学ぶ場。


実践の中、自ら偶然性とは何か、見つけて見ましょう。

【課題 偶然の発見】

①課題に取り組むと宣言
②日常の中で『偶然性』を発見したらコチラ(魔道の学徒専用公式LINE)に報告

例)
「時計を見たら3:33でした」
「今日の占いカウントダウン、一位かな?と思って見てたら一位だった」


③一週間毎日続けて報告してみる
④偶然性を見つめた一週間で感じた事を報告

途中随時コメントしたり「それ偶然ちゃう。思い込みやで」と指導いれたりします。

また、「見つからなかった」という報告や「今日は遊ぶ!」という報告も立派な報告です。

まずはここから。

以上。

皆さんの宣言を待ちます。

   

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